適合判定機関が見つからない

すでに発注した木材が次々届き、山口棟梁による刻み作業も進んでいるのに、肝心の適合判定機関がなかなか見つからない。適合判定機関自体はたくさんあるのだけど、伝統構法の審査を受け付けてくれる機関がない、というのが正しい。予定では建築確認がおりて既に現場入りしているはずだったのに・・・。

 

そもそも伝統構法の構造計算手法が確立しているとは言えない状況のなか、姉葉問題で審査機関の能力に疑問が呈されてしまった後だけに、前例が極めて少なく審査が困難な伝統構法は引き受けたくないということらしい。

 

設計士の井田さんが方々に掛け合って引き受けてくれる機関を探しているものの、話に乗ってくれるところがない。建築基準法改正から1年近く経つのに、現場の状況は混乱している。通常のマンションでも審査に時間を要していてなかなか建てられない状況下、超少数派である伝統構法までは手が回らない状況のようだ。

 

すんなり行くとは思っていなかったけれど、先行きが思いやられるな、これは。